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開店準備
2018年9月19日

飲食店の居抜き物件とは?

☆「居抜き」とは?

 

不動産の物件や店舗に記載のある「居抜き」とは、以前に利用された内装や設備がそのまま残されていることを意味します。

 

通常の物件はスケルトン物件と言い、内装や設備などが解体され何も残っていない状態です。

 

それに対し、簡単な手直しをするだけですぐにお店が開けるというメリットを持ち、出店コストを抑えることができるのが、この居抜き物件です。

 

 

☆「居抜き」のメリット

 

・初期費用が安くなる

 

例えば飲食店の場合、食器類客席のテーブル厨房機器がそのまま残されていれば、初期費用を格段に抑えることができます。

 

初期費用が安く抑えられるということは、出店時に消費した資金の迅速な回収に繋がり、経営の安定を期待することができます。

 

しかし一方で、冷暖房設備や内装の一部が残っているだけの状態でも、居抜きと記載されるケースも多く存在します。

 

必ずしも開店のために必要なものが揃っている状態とは限らないので、事前にどの程度譲渡されるものがあるか確認しておくと良いでしょう。

 

・初期費用が安くなる

 

他にも居抜き物件のメリットは、認知度が高いという点にあります。

以前が飲食店をしていたテナントであれば、同じ業種の飲食店が入ったとき、あの場所には飲食店があると既に認知されているため、より顧客が得やすい状況となっているのです。

 

☆「居抜き」のデメリット

しかしこのようにメリットの多い居抜き物件にもデメリットは存在します。

 

まず店内の内装やレイアウトに対し、融通が効きにくいという点です。最初から設計できるスケルトン物件と違い、予めレイアウトされている居抜き物件はデザインや内装をいじることが難しく、一部を変更したいという場合でも、大きな改装が必要となるケースが多々あります。

 

またテーブルや椅子といった家具を追加する際、同じデザインの物が見つからず、総入れ替えをする必要が出てしまったなど、後から問題が発覚するケースも多いのです。
設備に関しても、長く利用されていたために残りの寿命が短いということもあり、せっかく譲渡費用を支払ったのにすぐ故障してしまったという例も少なくありません。

 

入れ替えをする事になった設備の撤去費用や、新しい設備の購入費などを考えると、結果的にスケルトン物件を購入したほうが経済的だったというケースもあるので、事前に十分な調査と確認をしておく必要があります。

 

また認知度が高いというメリットも、場合によってはデメリットになってしまうことがあります。「あそこにあった飲食店はイマイチだった」といった、悪評が寄せられていたテナントの内装や設備をそのまま利用していると、悪評まで引き継いでしまう可能性があるのです。
そうなってしまうと、運営者が変わったことを大きくアピールするために、大幅な改装や設備の入れ替えをする必要が出てしまいます。

 

このように居抜き物件には、メリットと同じくらいデメリットが存在します。出店コストを抑えるという理由だけで居抜き物件を選ぶことがないよう、譲渡される設備や内装の確認と共に、周囲のニーズを調査するなどの十分な注意が必要です

 

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